135号編集後記

  • 2015.06.20 Saturday
  • 14:49
JUGEMテーマ:コラム
135編集室から 本間健彦
 
☆人間は壊れつつあり、人類は滅亡への道を歩みはじめているのではないか。昨今の国内外の、ああ!と思わず嘆息するしかない闇雲なニュースに遭遇すると、そんな絶望感に陥る。
前号のこの欄では原稿締切り間際に飛び込んできたフリー・ジャーナリスト・後藤健二さんが無残にも見殺しにされた事件に触れたけれど、今回は闇雲な事件の極め付きといってもいいドイツの格安航空機墜落事故ニュースに遭遇し言葉を失った。事故原因の詳細はまだ解らないようだが、副操縦士が故意に飛行機を墜落させたらしいと伝えられている。一体動機はなんだったのか?テロ行為ではなく、副操縦士は精神疾患を患っていたらしいということも報じられている。真相はともかくとして、こんなとんでもないパイロットの旅客機に乗り合わせていた人々のあまりの不運、不条理、無念さに、思いを馳せると胸が痛む。

☆しかし、わたしたち日本人も(一緒に束ねられたくないという方もおられるのでしょうが)、今、闇雲飛行を敢行している為政者の飛行機に乗り合わせている不安と恐怖に慄いているという昨今の現状、そのことに思いを馳せないわけにはいかない。わたしたちの搭乗している飛行機のパイロットとは、いうまでもなく安倍晋三首相のことだ。かれが首相に就任してからこの二年余りの間に次々に放ってきた闇雲としか思えない数々の施策についてはすでに皆さんもご存知だろうし、ここで論議する紙幅もない。それらが闇雲な暴走としか思えないのは、それらの施策がいずれも民意に耳を傾けないどころか、民意を無視し斬り捨てるような強引なものだからだろう。政権を奪取するに際して掲げた「日本を取り戻す」というスローガンの目指す施策もくっきり浮かび上がってきた。遅まきながら「ああ、怖い!」と気づきはじめても、飛行中の機内から脱出は不可能。暴走パイロットをコックピットから引きずり出し、まともな操縦士に替わってもらうしか、活路はない。民主主義の社会では、そのような行動は選挙やデモでしか実現できない。これがなかなか埒の明かないシステムなのだけれど、辛抱強くこれに賭けるしかない。圧政が強まればその手段さえ奪われてしまうことを思えば、「とんでもない日本を取り戻される」前に、わたしたちが死守すべきはやはり民主主義の理念と精神だろう。
 
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