140号編集室から

  • 2017.03.29 Wednesday
  • 22:29

編集室から(140号)本間健彦

 

☆今年の正月は、近所の神社への初詣もしなかった。晦日の夜の「紅白」―これはもう数年前から見ないことにしていたので、もちろんパスしたが、暮に年賀状を一枚も書かなかったことには、賀状が届くと、やっぱり失礼をしてしまったのかな、といささか反省をした。正月二日、三日の箱根駅伝だけは今年もテレビ観戦した。元旦はものごころついて以降初めて独りで迎えた。それゆえか雑煮もおせち料理も食べなかった。そんなふうな三が日の過ごし方をしてしまったので、新年を迎えるといったあらたまった気分もいだかぬままにその後の日々が過ぎ、早一月も終わるのか・・・と気づいたしだい。

 

☆「下流老人」の仲間入りをして、読書の愉しみを再発見しつつある。貯金はゼロだけれど、本箱を眺めると、読んでない本が実に実にたくさんある。いわゆる積読(つんどく)本の山だ。やっかいな問題は、初期白内障等もろもろの老化現象により読書欲はあれど読書力が暴落していること。とても死ぬまでに読み切れそうもないなあ、と積読本の山を眺めてボーゼンとする。まあ、背表紙のタイトルを眺め回し、あっ、この本、まだ読んでなかったな、ちょっと読んでみよう!といった感じの読書も老後の悦楽かもしれないぞ、と思ったりもしているのだが。わたしたちは、ほとんどの情報や知識をさまざまなメディアから受けとっている。問題なのは、その真贋を見極めにくいことだろう。本もメディアのひとつではあるが、良い本の著者や作品は、読者が内面で対話や交流ができる。読書はライブだからです!

 

☆『街から』は昨年度からトークライブの企画・開催に微力ながら力を注いできた。「コムロ寄席」はポレポレタイムス社の主催で、矢崎泰久さんをゲストに迎えて行う番外編は本誌に誌上公開している。本号の「野坂昭如の巻」は締切り直前の1月21日に行われたもの。その翌日には第3回目となる「街からト−クライブ」を新宿のカフェラバンデリアで開催、今最もアヴァンギャルドな批評家として注目されている都築響一さんと平井玄さんに「東京イースト・ウエスト」という標題で、格差社会の博物館といっても過言でない東京の裏表、光と影を語ってもらった。これは次号に掲載を予定している。そして来たる3月5日(土)には「浅川マキのいた時代」というテーマで、スペシャル・バージョンの「街からトークライヴ」を開催。7年前ライブツアーの途上逝ってしまった60年代の伝説的ブルースシンガー・浅川マキのアンダーグラウンドに徹した生き方とスピリットについて、フォーク界の哲人・小室等さんと、浅川マキの名伯楽として知られる音楽プロデューサー・寺本幸司さんに語っていただく。貴重なマキの歌や映像も紹介していただけるだろう。

 

☆読者のみなさんにもお馴染みの小室等さんや中川五郎さんは連日のようにあの街この町のライブハウス等でライブを精力的に行っている。いや、彼らだけではなく、多くのミュージシャンたちが。たぶん経済的な問題とかツアーのしんどさとかもあるだろう。でも生涯現役を貫くぞ!という気持ちで続けているのはなぜ?ライブは愉しいからだ!ライブハウスに観客が集うのは、ライブは愉しいからだ!そんなライブの熱気、息吹を、絶滅危惧種に挙げられているリトルマガジン『街から』にも導入したいのです。是非、小さなライブハウスでの「街からトークイベント」にもご参加ください!

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